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2026/09/04
デザインも耐久性も諦めないお庭づくり|群馬で10年後もきれいなままの選び方

DESIGN & SAFETY
おしゃれな外構は、
風に弱いのでしょうか。
- —デザインを優先すると、耐久性が心配になる
- —丈夫さを選ぶと、無骨な見た目になりそうで迷う
- —目隠しはしたいが、台風で倒れないか気になる
- —古いブロック塀を、そのままにしている
- —見た目も安全性も、どちらも諦めたくない
CONTENTS
目次
01
はじめに|「おしゃれ」と「丈夫」は、決めているものが違います
外構の打ち合わせで、たびたび伺うご質問があります。
「このデザインで、強度は大丈夫でしょうか」。
見た目を取れば弱くなるのではないか、という不安です。

結論からお伝えすると、この二つは天秤にかけるものではありません。
外構の見た目を決めているのは、素材の質感や色、割り付けといった表に出る部分です。
一方で、強さを決めているのは、下地や基礎、構造や製品のグレードです。
この二つは、決めている場所がそもそも違います。
だからこそ、片方のために片方を諦める必要はありません。
この記事では、その両立をどう実現するかを、部位ごとに整理してお伝えします。
カーポート、フェンス、ブロック塀、地面、植栽の5つです。
これから新築の外構を計画される方にも、住んでから見直しをお考えの方にも、判断の材料になるはずです。
デザインと強度、どちらも諦めずに考えませんか。
ご希望の見た目を保ったまま、必要な強さを確保する方法をご提案します。
お急ぎの場合はお電話でも承ります 0120-344-556(受付 9:00〜18:00 / 水曜定休)
02
「デザインを優先すると弱くなる」と感じてしまう理由

この思い込みには、それなりの理由があります。
実際に、そうなってしまう場合があるからです。
理由1|同じ製品でも、強度のグレードが分かれている
カーポートやフェンスの多くは、同じシリーズの中に強度違いのグレードが用意されています。
見た目はほとんど変わらないのに、価格は上がります。
そのため、予算を詰めていく過程で、気づかないうちに低いグレードが選ばれていることがあります。
デザインのせいで弱くなったのではなく、グレードの選び方でそうなっている、というのが実際のところです。
理由2|見えない部分が、削られやすい
基礎の大きさ、支柱の間隔、下地の厚み。
これらは、仕上がってしまえば誰の目にも触れません。
見た目に影響しないぶん、削っても分からない場所でもあります。
けれど、10年後に差が出るのは、まさにこの部分です。
理由3|「閉じたほうが強そう」という直感が働く
目隠しフェンスは、隙間なく閉じたほうが頑丈に見えます。
ところが構造の面では、必ずしもそうとは限りません。
この点は、あとの章で詳しくお伝えします。
つまり、選び方の問題です
デザインを優先したから弱くなるのではありません。
見えない部分の仕様が、見た目と切り離して検討されていないだけです。
逆に言えば、そこさえ押さえておけば、好きな見た目のまま必要な強さを確保できます。
03
両立の考え方|見えるところと、見えないところを分けて決める

私たちがプランを組むときは、この二つを分けて考えます。
混ぜて検討すると、どちらかが犠牲になりやすいためです。
| 決めること | 何に影響するか | 打ち合わせでの扱い |
|---|---|---|
| 素材・色・質感 | 見た目の印象 | ご希望を最優先にする |
| 割り付け・目地・配置 | 見た目の印象 | ご希望を伺いながら整える |
| 製品のグレード | 強さ | 敷地の条件から必要な数値を決める |
| 支柱の間隔・基礎 | 強さ | 高さと長さに応じて算定する |
| 下地・排水 | 耐久性 | 現地の状況に合わせて決める |
※上の2行と下の3行は、それぞれ別の理由で決まります。
上の2行は、お客様の好みで決めていただく部分です。
下の3行は、敷地の条件から必要量が決まる部分です。
好みで決める部分と、条件で決まる部分を混ぜないこと。
これが、両立させるためのいちばん確実な方法だと考えています。
条件を決めるのは、その土地の環境です

では、下の3行を決める「条件」とは何でしょうか。
群馬でとくに考慮しているのは、次の4点です。
ひとつは、風です。
平野部は遮るものが少なく、冬の空っ風も台風の風もまっすぐ抜けていきます。
ふたつめは、雹です。
群馬は全国的にも被害の多い地域で、屋根材が傷むことがあります。
三つめは、冬の冷え込みです。
地面の水分が凍って膨らみ、タイルやコンクリートを傷める凍害が起こります。
四つめは、短い時間に激しく降る雨です。
屋根が集めた水の行き先を決めておかないと、地面がえぐれたり、隣地へ流れ込んだりします。
どれも避けようのない条件です。
だからこそ、見た目の話とは切り離して、先に必要量を決めておきます。
04
カーポート|開放感を保ったまま、強さを確保する

外構の中でいちばん面積が大きく、見た目への影響も大きいのがカーポートです。
ここでの両立の鍵は、カタログの数値と柱の位置にあります。
強さは、カタログの数値で確かめられます

カーポートのカタログには、耐風圧強度と耐積雪量が必ず記載されています。
前者はどのくらいの風速に相当する力まで耐える設計か、後者は屋根に何センチの雪が積もるまで想定しているかを示します。
同じ見た目のシリーズでも、この数値でグレードが分かれています。
つまり、デザインを変えないまま、強さだけを上げることができます。
丈夫な素材ほど、意匠として使えます
| 屋根材 | 強さの傾向 | 見え方 |
|---|---|---|
| ポリカーボネート | 軽く割れにくい。熱線を遮るタイプもある | 光を通して明るい。色数は限られる |
| スチール折板 | 強度が高く、雪や風に強い | 光は通さない。色で印象を大きく変えられる |
| アルミ形材 | 強度が高く、経年劣化にも強い | 厚みのある陰影が出て、建築的に見える |
※製品ごとに仕様は異なります。詳細は各メーカーのカタログをご確認ください。
かつては「丈夫なものは無骨」という図式がありました。
いまは、アルミ形材を使いながら柱や梁の存在感を抑えた製品が各社から出ています。
天井に木目調を組み合わせられるものもあり、強度を確保したまま住宅の外観になじませることができます。
開放感を出したいときは、柱の位置で調整します

片側だけで支えるタイプは、視界が抜けて開放的に見えます。
ただし、両側で支えるタイプに比べると風には不利です。
見え方を優先するなら、そのぶんグレードを上げて補う。
こうした調整ができるのも、強さが数値で確かめられるからです。
WORKS
群馬県前橋市Y様邸|シックな外観にブラックのアクセントが映える新築外構工事

ブラックのアクセントを効かせたシックな外観に合わせ、駐車スペースまわりの色と素材を統一した新築外構です。濃い色のアルミは陰影が出やすく、建物の印象を引き締めてくれます。
05
フェンス|閉じずに隠す、という考え方

目隠しフェンスは、隙間なく閉じたほうが安心に思えます。
見え方の面では、そのとおりです。
ただ、強度の面では少し事情が変わります。
隙間のない面は、風を正面から受け止めます
板を隙間なく並べたフェンスは、風にとっては一枚の壁です。
受け止めた力は、そのまま支柱と基礎にかかります。
高さがあるほど、面が長く続くほど、その力は大きくなります。
台風でフェンスが傾くのは、多くがこの負荷によるものです。
目隠ししながら、風を通す方法があります

代表的なのがルーバーと呼ばれる、板を斜めに並べた構造です。
正面からは中が見えにくく、それでいて隙間から風が抜けます。
縦格子を細かいピッチで並べる方法も、同じ考え方です。
光と風を通すぶん、閉じた壁のような重さも出ません。
目隠しの効きは、隙間の有無よりも角度で決まります。
しっかり囲いたいときは、柱と基礎で強さを足します
外から見えない、囲われた空間にしたいというご希望もよくいただきます。
その場合に手を入れるのは、板の部分ではありません。
板を立てている、柱とその足元の基礎です。
ひとつは、柱の本数を増やして、間隔を狭くする方法です。
柱一本あたりが受け持つ風の力が小さくなるので、そのぶん倒れにくくなります。
もうひとつは、柱を固定するコンクリートの基礎を、大きく深くする方法です。
根を深く張った木のほうが強い風に耐えるのと、同じ考え方です。
どちらも柱と地面の中の話なので、正面から見た印象は変わりません。
板の見た目はそのままに、立っている足元だけを強くするということです。
06
ブロック塀|安全の見直しは、外観を整える最大の機会です

造成時からある古いブロック塀を、そのまま使い続けているお住まいは多くあります。
気になりながら、つい後回しになりやすい場所です。
まずは、現状を確かめてみてください
ブロック塀の状態を確かめる
CHECK SHEET
- □地面から測って、高さが2.2メートルを超えていないか
- □長く続く塀に、控え壁(支えの壁)が設けられているか
- □塀が傾いていないか、上部が波打っていないか
- □ひび割れや、白い粉のふき出しが見られないか
- □基礎が地面から露出していないか
- □鉄筋の露出やサビが見えていないか
- □塀の上に、後からフェンスや柵を継ぎ足していないか
いくつか当てはまるようなら、一度専門家に見てもらうことをおすすめします。
基礎の深さや鉄筋の状態など、外からは判断できない要素もあるためです。
なお、危険なブロック塀の撤去に補助制度を設けている自治体もあります。
内容は市町村ごとに異なりますので、お住まいの地域の情報をご確認ください。
境界を替えると、家の印象がいちばん大きく動きます
ここが、この記事でお伝えしたいことの中心です。
境界は敷地の中でもっとも長く、道路から見える面積も最大です。
塀を替えることは、家の外観をつくり直すことに近いのです。
灰色のブロックが続いていた境界を、アルミの縦格子や板張りのフェンス、低い塀と植栽の組み合わせに替える。
それだけで、道路から見た家の顔つきは大きく変わります。
安全のための工事が、そのまま外観への投資になるということです。
塀を残すという選択肢もあります。
構造上の安全を確認したうえで、化粧ブロックや塗り壁で仕上げ直す方法です。
大切なのは、安全性を確保したうえで、見え方を選べる状態にしておくことです。
07
地面|滑りにくさと質感は、両立できます

地面は面積が広く、毎日足で触れる部分です。
ここでも、見た目と安全は分けて考えられます。
滑りにくさは、素材ではなく表面の仕上げで決まります

雨に濡れたとき、霜が降りたとき、地面は滑りやすくなります。
とくに玄関アプローチや階段では、ここが安全に直結します。
屋外用のタイルには、表面に細かな凹凸をつけた滑りにくいタイプがあります。
洗い出しや乱形石のように、質感そのものが滑りにくい仕上げもあります。
質感を諦めなくても、滑りにくさは確保できるということです。
光沢のあるつるりとした面を使いたい場合は、屋根の下に限るのが安心です。
屋外で使うタイルは、吸水率で選びます

水を吸いやすい素材は、冬に傷みやすくなります。
しみ込んだ水が凍って膨らみ、表面が剥がれたり割れたりするためです。
屋外用のタイルを選ぶときは、吸水率の低い磁器質のものが基本になります。
室内向けの美しいタイルをそのまま外に使うと、数年で傷むことがあります。
必要があって入れる目地を、デザインとして使う

土間コンクリートは、気温の変化で伸び縮みします。
その動きを逃がすために入れるのが伸縮目地です。
入れておかないと、思わぬ場所にひび割れが出ます。
そしてこの目地は、見た目にも効きます。
直線で割り付ける、砂利や芝を挟む、ピンコロ石でラインを描く。
構造上必要なものを、そのまま意匠に変えられる好例です。
駐車場が単調に見えないのは、たいていこの割り付けによるものです。
08
植栽|冬も枯れ色にしないために

植栽は、外構の中で唯一、時間とともに育っていく要素です。
美しさを保てるかどうかは、その土地の環境に合うかで決まります。
人気のある常緑樹の中には、暖かい地域を得意とするものが少なくありません。
群馬の冷え込みと乾いた冬の風では、葉が茶色く傷んでしまうことがあります。
枯れないとしても、冬のあいだ見栄えが落ちるのは残念なところです。
ただし、同じ樹種でも植える場所によって条件は変わります。
北西の風が直接当たる場所と、建物や塀に守られた場所とではまったく別です。
風の当たる面には耐寒性の高い樹種を配し、守られた場所に好みの木を植える。
こうした振り分けができるのは、敷地全体を見て計画するからです。
WORKS
群馬県前橋市T様邸|こだわりの木目調タイル門塀が映える、家族が笑顔になる新築外構

木目調タイルの門塀を主役に据えた新築外構です。
素材と緑を組み合わせて、玄関まわりの印象を整えました。
09
打ち合わせで確認しておきたいこと

見えない部分は、聞かなければ話題になりません。
次の項目を確認しておくと、あとから悔やむことが減ります。
打ち合わせで確認したいこと
CHECK SHEET
- □この製品の耐風圧強度と耐積雪量は、いくつですか
- □この敷地の条件に対して、そのグレードで十分ですか
- □このフェンスの高さと長さに、支柱の間隔と基礎は見合っていますか
- □このタイルは屋外用ですか。濡れたときに滑りにくいですか
- □土間コンクリートの目地は、どこにどう入りますか
- □屋根に落ちた雨水は、どこへ流れますか
- □この樹種は、冬の風が当たる場所でも大丈夫ですか
- □10年後、この素材はどのように変化していきますか
最後の項目は、とくに大切だと考えています。
素材は必ず変化します。
木は色が抜けて味わいが出ますし、コンクリートは落ち着いた色に変わります。
どう変化するかを知ったうえで選べば、それは劣化ではなく経年変化になります。
10
まとめ|安全性とデザインは、対立しません
丈夫な外構は無骨で、おしゃれな外構はどこか頼りない。
そうした図式は、いまの製品の前ではあまり当てはまりません。
見た目を決めているのは表に出る部分で、強さを決めているのは下地や基礎、そして製品のグレードです。
決めている場所が違う以上、片方のために片方を諦める理由はありません。
カーポートは、数値でグレードを選べば見た目を変えずに強くできます。
フェンスは、風を受け流す構造にすれば目隠しと強度を両立できます。
しっかり囲いたい場合も、柱と基礎で補えば見た目は保てます。
古い塀を安全なものに替えることは、そのまま外観を整える機会になります。
地面は、滑りにくい仕上げを選びながら質感を保てます。
ガーデンラボは、群馬・埼玉・栃木で外構とお庭づくりを手がけてきました。
この土地の風の強さも、雹の多さも、冬の冷え込みも承知したうえで、デザインを諦めないご提案をしています。
新築のご計画でも、住んでからの見直しでも、考え方は変わりません。
「このデザインで大丈夫だろうか」と迷われたら、決める前にご相談ください。
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