外構工事駐車場・カーポートコラム
2025/12/26
コンクリートのひび割れ、どうする?原因と補修方法を解説!

🌸こんなお悩みの方はご相談ください!🌸
駐車場のコンクリートにひび割れを見つけて不安を感じている方へ。
✅ 駐車場やアプローチのひび割れが目立ってきて、見た目が気になる。
✅ ひび割れから雑草が生えてきたり、さらに広がったりしないか心配。
✅ 自分で直せるひび(ヘアクラック)と、プロに任せるべきひびの見分け方を知りたい。
✅ コンクリートの寿命を延ばすための、適切な補修方法と費用目安を把握したい。
✅ 新しくコンクリートを打つ際に、ひび割れを防ぐ設計のコツを知りたい。
はじめに:コンクリートのひび割れは「防げない」もの? 🏗️

駐車場の土間コンクリートや玄関周りのアプローチ。新築時は真っさらできれいだったのに、いつの間にか細い線が入っているのを見つけてショックを受けたことはありませんか?
実は、コンクリートという素材の特性上、ひび割れを100%防ぐことは非常に困難です。どんなに腕の良い職人が丁寧に施工しても、気候や地盤の影響でひびが入ることはあります。しかし、そのひびが「構造的に問題ないもの」なのか、それとも「すぐに対処が必要なもの」なのかを知っておくことは、家を末永く守る上で非常に重要です。
今回は、コンクリートにひびが入る根本的な原因と、プロが実践する適切な補修方法、そして後悔しないためのメンテナンス術について、外構のプロの視点からどこよりも詳しく解説します。ボリュームたっぷりの内容ですが、最後まで読めばあなたの不安は解消されるはずです。
設計のコツ:なぜコンクリートは割れるのか?徹底解明

1. 乾燥収縮(クラック発生の最大要因)
コンクリートは、セメントと水、砂利が混ざり「化学反応」を起こして固まります。この際、内部の余分な水分が蒸発するのですが、その時にコンクリート自体の体積が収縮します。この縮もうとする力に対して、周囲の壁や地面が「逃げ場」を与えないと、内部にストレスが溜まり、パキッと割れてしまいます。これが最も一般的な乾燥収縮クラックです。
2. 地盤沈下や不等沈下(深いひびの原因)
建物の周りの土を掘り返して外構を作る際、土の締め固めが甘いと、時間の経過とともに地面が沈むことがあります。一部分だけが沈む不等沈下が起きると、コンクリートには凄まじい重圧がかかり、表面だけでなく裏側まで貫通するような深刻な割れを引き起こします。
3. 気温の変化と目地の重要性
コンクリートは「生き物」のようだと例えられます。夏は熱を持ってわずかに膨張し、冬は冷えて収縮します。この伸び縮みを吸収するために、コンクリートの間には伸縮目地(スリット)が必要です。群馬県は特に夏冬の気温差が激しいため、この目地設計が不十分だと、膨張した際の逃げ場がなくなり、中央からバッサリと割れてしまうことがあります。
補修のコツ:ひびの種類と正しい見分け方 🔍

「ヘアクラック」は冷静に対処
幅0.3mm以下の髪の毛のような細いひびは、構造上の問題はありません。ただし、そのままにすると汚れが溜まって黒ずんだり、冬場にひびの中の水分が凍ってひびを広げたりすること(凍害)があります。美観を保ちたい場合は、表面を保護する軽微な補修が有効です。
「構造クラック」はプロの出番
幅0.3mm以上、またはクレジットカードの厚みが入るような割れは、放置すると内部の鉄筋まで水が届き、錆びさせてしまいます。鉄筋が錆びると膨張し、内側からコンクリートを爆発させるように剥がす「爆裂現象」を起こすため、早急な専門補修が必要です。
プロが語る:実践的な補修方法と「汚れない」仕上げのコツ ✨
補修といっても、単にセメントを塗るだけでは不十分です。長くきれいに保つためのテクニックを紹介します。
- Vカット補修:深い割れの場合、あえてひびをV字型に削り広げ、そこに樹脂エポキシを注入します。これにより、コンクリートと補修材がガッチリ密着し、再発を防ぎます。
- 浸透性保護材:補修後にコンクリート全体を保護するクリア塗装などを施すと、汚れを弾き、雨水の侵入をシャットアウトできます。
- デザイン塗装でのカムフラージュ:補修跡がどうしても気になる場合は、コンクリートの質感を活かした美装塗装(スタンプコンクリートのリフレッシュ塗装など)を施すことで、新品以上の輝きを取り戻せます。
群馬の冬に備えて:凍結とコンクリートの深い関係

群馬県の冬、特に夜間の冷え込みは強力です。コンクリートのひび割れの中に水が溜まった状態で夜を迎えると、その水が凍って氷へと膨張します。氷の力は凄まじく、ひびをさらに押し広げてしまいます。
これを防ぐためには、水はけの良い設計が不可欠です。表面の「金鏝仕上げ(ツルツル)」だけでなく、雨の日でも滑りにくく水が溜まりにくい「刷毛引き仕上げ」を選んだり、適切な勾配をつけることが、ひび割れ悪化の防止に直結します。
まとめ:コンクリートを愛し、共に生きる庭づくりを 🤝
コンクリートのひび割れは、完全に防ぐことはできなくても、適切な「設計」と素早い「補修」で、その寿命を何十年も延ばすことができます。
大切なのは、ひび割れを「ただの劣化」と片付けず、お家が発しているサインだと受け取ること。早めのメンテナンスこそが、結果として最もコストを抑える賢い選択になります。
もし今、お庭のコンクリートにひびを見つけて一人で悩んでいるなら、ぜひ一度ガーデンラボにご相談ください。熟練のスタッフが、それが「安心できるひび」なのか「直すべきひび」なのかをプロの目線で正確に診断いたします。
あなたの愛車を守り、家族を迎え入れる大切な場所。美しく保つお手伝いを、私たちにさせてください。




