新築外構お役立ちコラム
2024/12/14
やってはいけない!外構工事5選
外構工事は、住まいの機能性や美観を大きく左右する重要なプロセスです。
しかし、計画の不備や施工のミスによって、大きなトラブルに発展してしまうことも少なくありません。
今回は特に注意すべき「やってはいけない外構工事」の5つの例を詳しく解説していきます。
それぞれのリスクと対策を理解し、後悔しない外構計画を立てましょう。
1. 排水計画を無視した工事
外構工事において排水計画を軽視すると、敷地内や建物周辺に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
雨水が適切に排水されない場合、その影響は見た目だけでなく、住環境や隣接地へのトラブルにまで発展することがあります。
問題点
・庭や駐車場の水浸し問題
雨が降るたびに庭や駐車場が水たまりで覆われると、景観が損なわれるだけでなく、利用の不便さやぬかるみによる事故リスクが高まります。
・建物基礎部分への影響
排水が不十分だと建物の基礎部分に水が溜まりやすくなり、湿気がこもる原因となってしまいます。
これにより、カビや腐食、場合によってはシロアリ被害の誘発につながることもあります。
・隣地への悪影響
自分の敷地内で排水を処理できない場合、雨水が隣地に流れ込んでしまうことがあります。
この結果、近隣トラブルや賠償問題に発展することもあるのです。
具体例
新築の外構工事で排水計画を怠ったために、以下のようなトラブルが発生したケースがあります。
・駐車場の水たまりと冬場の凍結
毎回雨が降るたびに駐車場が水たまりで覆われ、特に冬場には水が凍結して滑りやすい危険な状態になりました。
そのため、車両のタイヤが滑る事故や、歩行者が転倒するリスクが増大してしまうのです。
対策
・排水路や排水枡の設置
雨水の流れを考慮した排水計画を初期段階で立て、必要な箇所に排水路や排水枡を設けることが重要です。
・土地の傾斜を考慮した施工
敷地の形状や傾斜を正確に測定し、水が自然に流れるように設計しましょう。
適切な勾配を確保することで、雨水が滞留しにくくなります。
2. 安価な材料を使用した工事
コストを抑えるために安価な材料を選ぶことは、一見すると魅力的な選択肢に思えるかもしれません。
しかし、短期的な節約が長期的な損失に繋がることが少なくありません。
外構工事における安価な材料の選択について、具体的な問題点と対策を詳しく解説していきます。
問題点
・耐久性の低さ
安価な材料は一般的に耐久性が劣り、時間の経過とともに劣化が早く進む傾向があり、安価なコンクリートブロックや樹脂製フェンスなどは、数年以内にひび割れや変色、強度の低下が見られることがあります。
・美観の低下
劣化に伴い、住宅全体の外観が損なわれることがあります。
特に、外構は住まいの第一印象を決定づける重要な部分であり、美観の低下は家全体の印象を悪くする原因となってしまいます。
・高額なメンテナンス費用
安価な材料は修理や交換が頻繁に必要になるため、結果的にメンテナンス費用が高くなる場合があります。
これにより、初期投資を抑えたつもりが、長期的にはトータルコストがかかってしまうというデメリットがでてきてしまいます。
具体例
コンクリートブロックを使用したお客様の住宅で、費用削減を目的に安価なコンクリートブロックを使用して花壇や門柱を施工した際、工事後数年で、以下の問題が発生しました。
・日当たりの良い場所で急速に退色し、見た目が悪くなった。
・冬季の凍結による膨張・収縮でひび割れが発生。
・構造的な問題からブロックが一部崩れる事態に。
その結果、再施工と修理に多額の費用がかかり、初期投資を抑えた効果が帳消しになっただけでなく、トータルコストは当初の見積もりを大幅に超えてしまいました。
対策
初期コストだけでなく耐久性を重視して、材料選びの際は、単に安価であるかどうかではなく、耐久性や長期的な維持管理のしやすさを重視しましょう。
天然石 | 高品質なコンクリート | 錆びにくいアルミ製フェンス |
風化に強く、美観が長持ち | ひび割れ防止の添加剤が入っているものや表面仕上げが優れたものを選択。 | 耐候性が高く、メンテナンスフリー。 |
3. エリアを無視したデザイン
外構工事におけるエリア分けは、快適で使いやすい空間を作るための重要な要素です。
しかし、この計画が不十分だと、日常生活の動線が悪化し、敷地全体が使いにくくなります。また、見た目の美しさにも影響を与える可能性があります。
問題点
・駐車スペースの不足や配置不良
駐車スペースが狭すぎたり、車の出し入れがしにくい場所に配置してしまうと、日常の利便性が大幅に低下します。
・遊び場や趣味スペースの欠如
子どもの遊び場やガーデニングスペースなど、家族のライフスタイルに必要なエリアが確保されていないと、最初に作っておけばよかったと後悔してしまう事もあります。
・ゴミ置き場の配置の問題
ゴミ置き場が生活動線上で目立つ場所にあると、生活感が丸見えになり、景観が損なわれてしまいます。
具体例
駐車スペースを優先しすぎた結果、以下のような問題が発生したケースがあります:
狭いアプローチ | 庭の配置ミス |
来客時に玄関にたどり着くまでの動線が不便になり、荷物を運ぶ際に苦労する。 | 庭が日当たりの悪い場所に設けられ、植物が育ちにくい環境になってしまった。 |
対策
・生活動線のシミュレーション
家族のライフスタイルを考慮し、敷地全体の使い方を具体的にイメージしながらエリア分け計画します。
その中でも、動線がスムーズであることが快適な生活を送る上での鍵になります。
・エリアごとの役割分担
駐車場、庭、アプローチ、物置スペース、ゴミ置き場といった場所を事前に明確に分け、それぞれの役割を明確にします。
・調和の取れた配置を心掛ける
各エリアが互いに調和し、敷地全体の景観を損なわないように計画します。
特に、ゴミ置き場は目立たない場所に設置しつつ、使いやすさも確保することが重要です。
照明計画を無視した工事
外構における照明は、防犯性や利便性、美観の向上に大きく関わりますが、これを軽視するケースがあります。
このような計画不足は、住まい全体の快適性や安全性に直接影響を及ぼすことがあります。
問題点
・夜間に暗くて安全性が低い
夜間に敷地内が暗い場合、転倒などの事故のリスクが高まるほか、不審者が侵入しやすい環境を作り出してしまいます。特に、玄関や駐車場、アプローチなどの主要な動線が暗いと、日常生活においても不便さを感じることが増えるでしょう。
・不要な場所を照らして電気代が増加
計画が不十分な場合、必要のない場所に照明が点灯してしまい、無駄な電力消費につながります。また、過剰な光量が周囲の住環境に悪影響を与えることもあり、近隣住民とのトラブルを招く可能性もあります。
・美観が損なわれ、全体のデザインが中途半端になる
照明の配置やデザインが適切でないと、せっかくの外構デザインが引き立たず、全体の調和が失われます。特に庭やテラスでのライティングが不十分だと、夜間の景観が単調で魅力に欠けるものになりがちです。
具体例
駐車場に照明を設置しなかった場合、夜間時に車の出し入れが困難になります。
特に雨の日や荷物の多い日にはさらに不便に感じてしまう事があります。
門柱周りの照明不足
玄関周辺が暗いことで、鍵を開ける際に苦労したり、来客が訪れた際に対応が遅れる原因になります。
庭のライティングを考慮しなかった場合
昼間は美しいお庭が夜になると一切見えなくなり、活用の幅が狭まってしまいます。
対策
必要な場所に適切な種類の照明を配置する
計画段階で、使用目的や生活スタイルを考慮し、照明の種類や設置箇所を決めることが重要です。
門柱やアプローチ | 駐車場 | 庭やテラス |
足元を照らすローボルトライトやLED埋め込みライト。 | 車の全体が見渡せるようなポールライトやセンサーライト。 | デザイン性のある間接照明やアップライトで立体感を演出。 |
・センサーライトやタイマー機能を活用する
センサーライトを使えば、不必要な点灯を防ぎながら防犯性を高められます。
また、タイマー機能やスマート照明を導入することで、生活リズムに合わせた効率的な運用が可能です。
・エコで柔らかい光を選ぶ
エネルギー効率の高いLED照明を使用し、環境に配慮しながら快適な明るさを確保しましょう。特に暖色系の光は温かみがあり、リラックスできる空間を演出します。
5. 植物の選定ミス
外構デザインにおける植物の評価は、見た目だけでなく、長期的なメンテナンスや景観の維持にも影響を与えます。
ここでは、植物を検討する際の問題と、その対策について詳しく解説します。
問題点
・成長しすぎて剪定が大変になる
植物は時間とともに成長し、その大きさが予想以上に広がることがあります。
特に木やツタ類などは成長が早く、定期的な剪定が要りませんが、放置しておくと建物や周囲の構造物を圧迫したり、隣地に越境してしまうこともあります。
結果として、手間のかかるメンテナンスが必要になり、時には費用や時間の無駄になってしまいます。
・土壌や日当たりを考えず植えてしまい、植物が枯れる
植物はそれぞれ、特定の土壌や日照条件を好むため、外構デザイン全体がバランスを欠いたものとなり、また植物を選ぶ必要がでてきてしまいます。
・花粉や実が近隣に迷惑をかける
植物が開花すると花粉が飛び、アレルギーを持つ人々にとって、大きな問題となることがあります。
また、実際が道路や駐車場に落ちることで、歩行者や車両に迷惑をかけることもあるため注意が必要です。
事例
道路沿いに植えた樹木が成長しすぎて、電線や歩行者に迷惑になるケース例を紹介します。
道路脇に植えた樹木が年々成長していくとか、枝が電線に当たってしまったり、木の枝が広がりすぎて歩行者が通行しづらくなったりと、安全面にも影響を与える可能性があります。
また、選んだ植物が土壌や日照条件に合わず、枯れてしまう場合もあります。
日陰を好む植物を日当たりが強い場所に植えてしまうと、葉が乾いて枯れる原因になったり湿った土壌に植えると、根腐れを起こしたりするげんいんになります。
対策
土地の環境を考慮する
植物を選ぶ際には、まず土地の特性をしっかりと把握しましょう。
土壌の種類や水はけ、日照条件などを確認したうえで、適切な植物を選ぶことが重要です。
乾燥した場所には耐乾燥性のある植物を選び、日陰には日陰を大切に植物を配置することで、植物の健康を維持しやすくなります。
メンテナンス性を考えた検討
成長が穏やかで手入れが簡単な植物を選ぶことで、頻繁な剪定(せんてい)を避け、長期的なメンテナンスの負担を軽減できます。
低木や常緑樹、コンパクトな形に成長する植物を選ぶとよりお手入れがしやすくなります。
まとめ
外構工事には慎重な計画と適切な施工が欠かせません。
排水計画を無視したり、安価な材料を使用したり、エリア分けや照明、植栽計画を怠ることは、後々大きなトラブルを招く可能性があります。
信頼できる専門家と相談し、長期的に満足できる外構を実現しましょう。
また、ガーデンラボでは、地域の気候や土地の特徴、家族構成やライフスタイルを十分に考慮しながら理想の外構プランをご提案をしております。
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