新築外構お役立ちコラム
2024/09/18
雑草対策に熱湯は効果ある?枯れる仕組み・やり方、メリット・デメリットを解説
除草剤を使わず雑草を処理する方法として、熱湯が有効という話を聞いたことはありませんか?
熱湯であればすぐに用意できるので、手軽に雑草対策ができます。
しかし、本当に熱湯で雑草対策ができるのか疑う人は多いでしょう。
そこで今回は熱湯が雑草対策に有効なのか、枯れる仕組みやおすすめのケース、メリット・デメリット、熱湯除草のやり方などについてご紹介します。
1.熱湯で雑草が枯れる仕組みとは
結論から言うと、雑草対策に熱湯は有効です。
熱湯によって雑草を枯らすことができるのは、熱によって雑草の根を形成する細胞の活動を抑制できるからです。
雑草の根に熱を加えるとたんぱく質構造が変化し、細胞機能の維持や新しい細胞の生成が不可能となります。
つまり雑草の根に強いダメージを与えることができるので、雑草が枯れやすくなるのです。
ただし、熱湯で雑草を枯らすためには葉っぱにだけかけても意味はありません。
熱によって葉っぱが枯れても根が生き残っていれば、時間がたてば新しい葉が生えてくる可能性があります。
2.熱湯による雑草対策のやり方・条件
熱湯で雑草対策をするのであれば、正しい方法で処理していくことが大切です。
ここで熱湯除草のやり方や条件、注意点をチェックしていきましょう。
熱湯の温度
熱湯で雑草を処理する際は、100℃の熱湯を使うようにしましょう。
高圧洗浄機メーカーのケルヒャーが実施した実証検証によると、約100℃の熱湯を雑草にかけたところ、1カ月経過しても新しい葉は生えず、枯れたままという結果が報告されています。
そのため、100℃に沸騰させたお湯を使うことがポイントです。
ただし、根が死滅する条件は100℃のお湯が根に届くこととなっているので、100℃以下に下がったお湯は効果が下がる可能性があります。
100℃のお湯が沸いたら温度が下がる前に雑草にかけることがポイントです。
熱湯除草のやり方
やり方はシンプルで、ポットに入れた熱湯を除草したい雑草に満遍なくかけるだけです。
葉だけにかかっても除草効果が薄いので、根まで届くように土までしっかり染み込ませましょう。
熱湯を根に届けるにはかなりの量が必要です。
処理したい雑草が単体なのか、密集しているのかどうかでも必要な湯量は変わってきます。
また、土の中は冷たいので、熱湯を1回かけただけではすぐに冷えて、根を死滅できない可能性があります。
根に熱を伝えるためにも、2回以上はかけるようにしましょう。
雑草の種類によっては、熱湯をかけても新しい葉が生えてくることがあるので、その場合は数日間かけて熱湯をかけてください。
処理する雑草の近くに枯らしたくない植物がある場合、お湯が飛び散ってかかってしまう可能性があるので、お湯をかける際は慎重に行いましょう。
熱湯除草の注意点
塩を入れたパスタや野菜のゆで汁を熱湯除草に使用するのは避けましょう。
塩分を含んだお湯を使う場合、住宅設備の金属部分にかかってしまった時にサビてしまう恐れがあります。
誤って隣家の住宅設備にかけてしまうと、ご近所トラブルに発展する恐れもあります。
また、100℃のお湯を使うことになるので、やけどにも注意が必要です。
慌ててお湯をかけると飛び散ったお湯が手や顔などに当たってやけどするリスクがあるので、丁寧にお湯をかけましょう。
熱湯をかけた直後の雑草周辺も熱いので、しばらく触らないようにしましょう。
3.熱湯による雑草対策をするメリット
熱湯による雑草対策には、以下のメリットがあります。
環境に優しく安全性の高い除草方法
熱湯は薬剤が含まれていないので、環境や人体に悪影響を与えることがほとんどありません。
除草剤は肌に触れたり、吸い込んでしまったりすると健康被害が懸念されます。
また、土壌に薬剤の成分が残留しやすく、雑草を処理した場所に新しく植物を植えようとしても育たない可能性があるでしょう。
野菜を育てている場所では、薬剤が残留するリスクから除草剤を使うことができません。
その点、熱湯であれば有害な成分が土壌に残留することがないので安心です。
手軽に雑草対策ができる
水道水を鍋やポットで沸かすだけで良いので、思い立ったらすぐに雑草対策ができるのも熱湯のメリットです。
除草剤を使う場合、ホームセンターなどであらかじめ購入する必要があります。
除草剤といってもたくさんの種類があるので、どれを買えばいいのかわからず、迷って結局買えないというケースもあるでしょう。
一方、熱湯除草なら自宅にあるものだけで処理できるので、手軽さが魅力です。
4.熱湯による雑草対策をするデメリット
熱湯による雑草対策には、以下のデメリットもあるので注意が必要です。
根本的な解決にならない可能性がある
熱湯は雑草を枯らす効果がありますが、根本的な解決にはならない可能性があります。
雑草の成長状況によっては、一時的な効果で終わってしまうことがあるのです。
まだ新しい雑草で根が弱い状態であれば、熱湯だけで根こそぎ枯らすことはできるでしょう。
しかし、根が成長しきっている場合、何度も熱湯をかけて処理していく必要があります。
奥深く根が張っている雑草に対しては、熱湯が根の先まで届かず除去しきれないこともあります。
地上に露出する葉や根は枯らすことができても、地中部に根が生きていれば、新芽が出てきてしまうでしょう。
作業に手間がかかる
手で1本1本雑草を抜く方法と比べて楽とはいえ、熱湯除草もそれなりの労力を必要とします。
雑草を枯らすためには、土にお湯をしっかり染み込ませなければならないので、何度も熱湯をかける作業が発生します。
処理する雑草の範囲によっては、かなりの量の熱湯が必要になり、それを沸かしてかけるという工程を何度も繰り返さなければなりません。
頑張って作業を繰り返したものの、除草効果が一時的なものであった場合、モチベーションがダウンしてしまうでしょう。
雑草と残したい植物が混在する場所では、かける熱湯の量やかけ方も工夫しなければなりません。
地道な作業が苦手という人には、かえって手間がかかる雑草対策と言えます。
5.熱湯による雑草対策がおすすめのケース・不向きのケース
熱湯による雑草対策がおすすめのケース
熱湯による雑草対策は、除草剤を使わず雑草を処理したい場合におすすめです。
薬品を使わず除草ができるので、小さな子どもがいたり、ペットがいたりする家は特におすすめです。
また、費用をかけずに除草をしたい、小さい範囲で除草したい時にも適しています。
熱湯による雑草対策が不向きのケース
熱湯による雑草対策が不向きのケースは、広範囲の除草をしたい時です。
熱湯で雑草を枯らすためには、根の細胞を壊せるだけの湯量が必要になります。
広範囲の除草をするとなると、大量の熱湯が必要となり、雑草1本1本にしっかりかけていくのはかなりの重労働です。
熱湯のみで広範囲の雑草を枯らすのは現実的ではないと言えます。
また、広範囲に地下に伸びている地下茎で繁殖している植物も熱湯による除草は困難です。
6.まとめ
今回は熱湯による雑草対策についてご紹介しました。
熱湯によって雑草の根の細胞を死滅させることができ、除草効果に期待できます。
しかし、大量のお湯をかけていく必要があるので、広範囲の除草には適していません。
雑草対策としての効果は高めですが作業に手間がかかるので、範囲を限定して行うのがおすすめです。
最近は環境や人体にも優しい除草剤や雑草を生えにくくする防草シートがあるので、このようなアイテムを活用しながら除草対策をしていきましょう。
広い範囲のお庭の施工や、具体的な対策について詳しく知りたい方は、ぜひガーデンラボの無料相談へご来店お待ちしております。
お客様のご要望に寄り添い、理想のお庭づくりを全力でサポートいたします。
カウンセリングは完全無料で受付中です。
▼WEB申し込みは24時間受付中▼
▼写真を撮って簡単相談!LINE無料相談も24時間受付中です♪
▼お電話でのお見積もり依頼をご希望の方はコチラ※スマホの方は番号をタップすると発信できます
フリーダイヤル【0120-344-556】
※受付時間9:00~18:00
▼ガーデンラボ前橋店
〒371-0801 群馬県前橋市文京町1丁目50−10